よもぎ蒸し

よもぎ蒸しの「よもぎ」ってどんなもの?

ネコノテ薬剤師 坂田江里奈です。
今回は「よもぎ蒸し」の『よもぎ』について詳しく述べようと思います!

よもぎは『万病に効く薬草』

よもぎとは昔から「万病に効く薬草」と親しまれてきました。
でもその辺に生えてますよね(笑)そうです、日本製のハーブです。
生の葉の汁を湿疹や虫さされにつけたり、腹痛の際に煎じて飲んだり、薬湯に利用されたり、民間薬として広く使われてきました。
お灸にもよもぎの葉の羽毛を用いています。

よもぎ蒸しは韓国のものなので、世界的に認められている薬草ですね。

そんなよもぎ。外用薬として使う場合をまとめると、

よもぎを外用薬として使う場合の効果
止血作用
殺菌作用
抗炎症作用

これらが認められています。
また、栄養も豊富です。

クロロフィル、食物繊維、ビタミンA/B/C/K、カルシウム、マグネシウム、鉄などなど

これらを踏まえて、よもぎを食べる・飲むことで

よもぎを内服薬として使う場合の効果
・造血作用・血液サラサラにする作用→ビタミンK
・心筋梗塞や脳梗塞予防→クロロフィルが悪玉コレステロールを排出してくれる
・デトックス効果(老廃物排出、むくみ改善)→よもぎの利尿作用
・腸内環境改善→豊富な食物繊維

上記が期待できます。

塗ってよし、飲んでよし。昔からの万能薬です。

漢方でも使われています。

生薬として、『艾葉(がいよう)』と呼ばれます。

生薬としてのよもぎの使われ方
温めながら痛みを止めたり、出血を止める作用。
冷えからくる下腹部痛や月経痛、下痢、鼻血、吐血、下血、痔、不正性器出血、過多月経、おりものなど。
特に婦人科の症状に。子宮を温め、月経を整える。
不妊や胎動不安、早産の予防などにも使われる。

漢方薬「芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)」

よもぎが艾葉として漢方に構成されている主なものに芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)という漢方があります。

これは保険内のエキス製剤では唯一の止血剤になります。

主な使われ方としては痔の出血や炎症性腸疾患による下血、婦人科では月経過多・不正出血などに使います。

妊娠中の出血にも使えるので早産予防に用いられることもあります。

さて、こんなよもぎ。よもぎ蒸しで体に入れることができたらどんな効果があるのか?

次回に続きます!

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